登山計画方法

登る山の情報収集

登山の計画は、何はともあれ、どこの山に登るか?をまず決めます。山にはそれぞ れ難易度がありますし、登山ルートも様々です。そのため、まずは事前情報として、下の6県から出ている山のグレーティングなどを参考にして、最初は、体力 レベルが低く、技術レベル山から挑戦して、徐々にレベルを上げ行く方が良いと思います。

■ 長野県の山のグレーディング

山梨県の山のグレーディング

岐阜県の山のグレーディング

静岡県の山のグレーディング

群馬県の山のグレーディング

栃木県の山のグレーディング

 

なお、インターネットで検索すると、個人の書いたブログや山行記録が出てくると思いますが、これらはあくまで“参考程度”にし、計画の“根拠”とはしないようにしましょう。


◎ 標高

登山口の標高もわかればベストです。標高差が大きいほど、ひざへの負担が大き く、体力を要します。また、標高が2500mを超えるような山では、気圧の低下に伴い酸素分圧が低下し、血中の酸素濃度が低下するため、高山病のリスクを考える 必要があります。気温も低地と比べると、1000m上昇するごとに約6℃低下します。


◎ 登山ルート

ど ういうルートで頂上まで行くことができるか。一番登山者が多いのは?コースタイムが短いのは?一番危険性が少ないのは?一番標高差が少ないのは?一番眺望 がよいのは?などを調べます。できるだけ登山者が多いルートを選びましょう。時間が短いという理由だけで選んではいけません。


◎ 登山道の状況

積雪はある?台風などで崩落したりしていない?ハシゴや鎖場などの危険個所はない?山岳事故やクマの目撃情報などはない?山小屋はある?その山小屋は売店やトイレが ある?などを調べます。せっかく早起きして登山道に向かったのに、林道が閉鎖されてました!なんてことにならないようにご注意を。

登山計画書の作成

登る山が決まったら、登りの登山口から頂上までの登山ルートと下りの頂上から登山 口までのルートを決定します。この時に、往復の時間、途中に難易度の高い場所(迷いやすい場所、ガレ場、崩落地帯等)がないかを再度検討します。往復の時 間は、明るいうちに帰れるように、休憩を除いて、冬場は6時間程度、夏場は8時間程度が目安です。

計画作成時に、最近は、インターネットのサイトを使用して、登山計画ができます。例として、以下のようなサイトがありますので、利用してみて下さい。これらのサイトで作成した登山計画は、登山計画書として警察に提出できたり、家族と共有できたりします。


 

登山口までのアクセス方法の検討

登山計画書が完成したら、そこまでのアクセスを検討します。電車やバスの場合は、インターネットや時刻表を使用してルートや所要時間を調べます。車の場合は、ナビソフトなどを使用して、ルート、所要時間を調べます。

車の場合は、特に時間に制限されませんが、電車、バスの場合は、始発より早い時間には出発できないので、もし、電車、バスがない時間の場合には、再度、登山計画を見直します。